こんにちはフロンティア学院の城宝です。

 

11月1日(金)に英語民間試験の利用「延期」が発表されました。

前日の10月31日に英検とGTECが来年度試験の日程と会場を公表したばかりなので、

まさしく一転していう感じです。

文部科学相の「身の丈発言」があり一層注目が集まる大学入試改革。

 

 

そもそも大学入試改革とは何なの?

結局、何がどうなるの?

 

そう感じる人は多いのではないのでしょうか。

そこで、大学入試改革(おもに大学入学共通テスト)についてかんたんに解説したいと思います。

 

○ 2021年4月に入学する人が対象

新大学入試は2021年4月入学する人、つまり現高校2年生が受験する試験です。

ただし現高校3年生も今年度の受験に納得いかず、

いわゆる浪人をする場合は新大学入試を受験するので注意が必要です。

 

○ センター試験廃止で大学入学共通テストへ

新大学入試の一番の変更は「大学入試センター試験」(以下センター試験)が廃止され、

「大学入学共通テスト」(以下共通テスト)が始まることです。

 

センター試験は国公立大学進学を志望するすべての生徒と

私立大学進学を志望するほとんどの生徒が受験する、

日本最大の試験で、毎年50万人以上の受験生が受験します。

 

共通テストはセンター試験の受験システム(各大学の選抜利用)や受験科目は変えず、

出題内容を変えて行うことになっています。

 

センター試験はすべてマークシートでの回答でしたが、

共通テストでは、国語と数学の問題で記述回答が加わります。

 

また、17年度に実施された新共通テストの試行調査(プレテスト)では、

国語で生徒会の規約や、規約に関連した表やグラフなどが出題されました。

実用的な文章の出題はセンター試験ではなかった新傾向です。

 

どんな問題が出題される予定なのか、

興味のある方は大学入試センターのホームページで公開されていますので、

ご覧になってみてください。↓

https://www.dnc.ac.jp/daigakunyugakukibousyagakuryokuhyoka_test/pre-test_h30_1111.html

 

○ 英語民間試験の活用  ← ここが今ニュースになっているところです。

共通テストとは別に、受験生の英語力を測定する仕組みとして民間の資格・検定試験を高校3年生に受けてもらい、

結果をセンターが取りまとめて各大学に提供する計画でした。

この制度を「大学入試英語成績提供システム」と言います。

しかし、民間試験の受検や準備にあたって経済力や住む地域により「格差」が出かねないことなど、

不安の声が相次ぎ延期になったということです。

 

○ 共通テストの英語は実施される

注意しなければならないのは、

共通テストにおける英語民間試験の活用を延期したのであって、

大学入試センターが作問する共通テストでの英語の試験は実施されるということです。

英語を勉強しなくていいという訳では当然ありません。

 

○ 大学独自試験で民間試験を活用できる場合がある

もう一つ注意が必要なのは、

国の「大学入試英語成績提供システム」とは別に、

各大学が独自の判断と基準で英語民間試験の成績を大学入試で使うことが可能な点です。

これまでも、例えば「英検2級で英語の試験免除」など

英語民間試験を独自に選抜に利用していた大学もあります。

民間の試験の受験が全く無駄になるというわけではありません。

各大学の要綱をよく見ておく必要があるでしょう。

 

 

今回の文部科学省の発表でますます混沌としてきた大学入試改革。

さらに今後も様々な発表があると思います。

 

高校の進路担当の先生や塾・予備校などの専門家に聞いて

きちんと正しい情報を持つことが大切です。

 

そして高校生のみなさんは情報に惑わされず、

目の前の課題に対して一生懸命取り組んでいくことがとても大事です。

勉強に関して言えば、

高3生は志望校合格に向けて残りの時間を無駄にせず、

必至で勉強すること。(あきらめない!)

高1・2生のみなさんは基礎・基本を定着させること。

つまりは、高校の授業をしっかり理解し完璧にすること。

 

さらに目標立てて計画的に勉強できれば言うことなしです。

 

大学進学を目指す人は、日々の勉強を大事にして、頑張ってください。

また、何か発表があれば受験の情報をブログで書いていきたい思います。

 

最後まで読んでくださりありがとうございました。