皆さんこんにちは。本厚木教室の横山です。

本日は普段の生徒の勉強の仕方についてお話ししようと思います。

あるとき生徒が数学の自習をしていました。その生徒にやる問題のアドバイスと指示を出して、解き終わったら丸つけをするように伝え、しばらくしてから見に行くとすべての問題に丸がついていました。よく頑張ったねと声をかけて、じゃあ次はここやるといいよと伝えて、またちょっとしてから見に行くと、間違えた問題を消して、答えを写して丸を付けていました。それだけならまだ良いのですが、観察していると、答えを見て、違っていたら即座に自分の途中式から全て消しゴムで消し、解答の途中式をそのまま写してしまっていました。

そこで、咄嗟に出た言葉が「間違えた問題を消すな」です。

少し落ち着いて話をしようと思い、隣に腰かけて

私が「なんで間違えた問題を消したの?」と聞くと

生徒「答えが違ったから」

私「じゃあなんで間違えたの?」

生徒「わかんない」

私「解答写していたけど、数字の意味とか理解したのかな」

生徒「う~ん わかってないと思う」

私「勉強できるようになりたい?」

生徒「うん」

私「できるようになるっていうのは、できなかったことができるようになることだよ。間違えたことが間違えなくなることなんだ。だから、間違えたものは残しておいて、次はできるように見直ししなくちゃいけなくない?」

生徒「確かに・・・」

このやりとりよくあるやり取りです。

中学生は提出物のワークに追われていることが多いです。提出物は歯抜けのようやっていないところが許されませんから、どうしても時間重視と見た目重視で簡単に済ませていこうとしています。だからこそ、間違いを確認するという習慣が身につかないことが多いように思います。

間違えた問題を確認する習慣を身につけないと、できない問題はできるようにならないのです。

言い換えれば、間違えた問題をとことん見直す習慣がある生徒は絶対的に成績が付いてきます。

だから、我々は正しい見直し方の習慣を身につけさせていかなければならないのです。

そのためには様々な段階があります。問題を解いたらすぐ丸つけする。間違えた問題を消さずによく見直す。わかったと思ったら、解きなおしてできるかどうかチェックする。

見た目上、勉強している量は同じに見えるかもしれませんが、明らかに質が違います。

目の前の生徒が今どういう習慣の中にいて、どうやって正しい行動に修正していくのかを考えて、よく観察して対応していかなければならないのです。

だからこそ、生徒の学習の量ではなく、取り組み方が変わってくれたりするととてもうれしくなります。

そういう学習の質を上げていってあげたいと思います。

最後までお読みいただきましてありがとうございました。