皆様こんにちは。本厚木教室の横山です。

教科書改訂の際の「移行措置」という言葉を聞いたことがありますでしょうか。

教科書の内容が変わる際に、それぞれの教科で一部の単元が前の学年の学習範囲に移ってしまうことがあるのですが、

そうすると、その単元が学年の持ち上がり時に穴になって抜けてしまうことがあるため、あらかじめ旧教科書の内容にはないが、学習しておきましょうという措置です。

今回で言えば、現2年生の理科の化学分野の「イオン」や数学の「素因数分解」などがそれにあたります。

※「イオン」は中3範囲→中2範囲へ  「素因数分解」は中3範囲→中1範囲へ

新中学1年生は初めから同じ教科書なので、移行措置はほとんどありませんが、(英語に関してはそもそも小学5・6年生の内容を前提にするという過去例のない改訂なので、他の大変さがありますが・・・)、新中学2年生・3年生は学年末試験が終わり、次学年の準備のためのこの時期~春期講習の期間に移行措置の単元をしっかり計画的に行う必要があります。

そして、移行措置に関する教材もしっかり準備をしておかないと、入試範囲の範囲の中で穴になってしまいます。彼らの持っている教科書には詳しく乗っていないのですから。

ちなみに教科書は各自治体(市)単位で決められており、今回の移行措置については、各学校裁量によって補い方はバラバラです。

例えば、A中学校では今回の学年末の範囲に「イオン」を登場させました。但し、教科書なしで、先生が配布したプリントでの学習だったようです。B中学校では「イオン」を学年末後の移行範囲として補習的な取り扱いのようです。

どちらの方が良いという話ではなく、いずれにしても教科書がない状態での学習になっているようでした。

中学生にとって学習のほとんどを教科書に頼るので、参考にするものが心もとないというのは大きな不安なようです。

だからこそ、しっかりともう大丈夫だと思えるようにこの3月と春休みは新教科書に合わせた前学年の分の総まとめをして、安心した状態で新しい学年を迎えられるようにしてあげるのが良いのではないでしょうか。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

フロンティア学院 本厚木教室 横山直大