みなさんこんにちは。本厚木教室の横山です。

 2021年度の第1回英語検定の時期が近づいてまいりました。我々フロンティア学院でも多くの生徒が今回の受検での検定取得を目指して英語の勉強に取り組みだしています。

そんなわけで今回は「英語という教科」についてお話ししたいと思います。

 ご存じの方も多いかもしれませんが、本年度より中学生の教科書が改訂されて、中学校での英語学習が非常に難化していいます。また、小学校の5・6年生でも「外国語」という教科が通信簿での評価の対象となりだしました。

 これまで小学生の主要教科といえば算数と国語でした。これは中学受験の影響が大きかった。国私立中学の受験では、主に算数・国語に理科・社会を加えた4教科受験が主流でした。特に算国の2教科については配点が大きかったり、2教科のみでの受験があったりと、非常に重視される教科でした。特に算数に関しては、いわゆる中堅校などでも算数1教科入試が設置されるなど、「中学受験の花形教科」です。ある意味で、小学生の「勉強のできる子」というのは「算数ができる子」という認識になりがちですし、他の教科はともかく、算数ないしは国語に問題が発生したときには多くの保護者の方は、学習全体の問題のように捉えがちになります。

 それに対して、英語は入試科目に設置している私立中学校は現在でもそう多くありません。一部では入試科目として設置している学校もありますが、最難関中学の多くは「まだ考えていない」という状態です。そのために「英語は中学生になってから」という考え方根強く残っており、小学校での教科としての英語は、まだまだ算国ほどの重要性をもてていない状況です。

 それが、中学生になった途端に逆転します。国語を抜かして、英語・数学は主要教科の2大巨頭の地位になります。それぞれの教科の習得上の特性もあるのですが、多くの生徒の価値観の中で、「この2教科は他を置いてもなんとかせねば」という意識になります。そして、この2教科の優位性は高校1・2年生まで続いていくことになります。その後、いざ大学受験となった際に、数学は、生徒によっては脱落を余儀なくされていき、重要な教科として英語のみが圧倒的な地位を占め続ける。(そして、大学生、社会人になった際には、英語得意・英語好きは「非常に重宝される」存在、数学得意・数学好きは「変な奴」扱いになってしまうのですが・・・)

 つまり、教科としての「英語」は最重要な教科として居続けるからこそ、大学入試においても新しい評価方式が多く生み出されているのです。そして更に、今回の指導要領改訂によって小学5・6年生での「英語」の設置によって、「英語は中学生になってから」という前提も崩れました。

 中学1年生の段階で既に英語学習の評価の優劣がより大きくなり、得意ー不得意の二極化が促進されていく可能性が高い。そのためには、今後の英語学習ではつまづかないことが非常に大事になってくると思います。わからなくなってからではなく、わからなくならないように先手を打って、子供たちに取り組ませていくようにすることが大事なのだと思います。

 我々フロンティア学院でも、今年の中学1年生は英語をより意識できるように様々な取り組みを行っており、生徒が分からなくなることのない様に持続させていきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

フロンティア学院 本厚木教室 横山直大