こんにちは。伊勢原教室の清水です。

先週の土曜日は理科と社会に特化した中学生向けのテスト対策を行いました。

勉強時間を3時間取り、その間にできるだけ理科と社会の問題を解いて、上げられるだけそれらの学力を上げていこうというイベントです。いわば短期集中型の対策なので、かなり集中力も必要とされます。しかし、時にはこのように他のやることを排して、一気呵成に集中して勉強することも必要で、また、テスト2週間前に行うことで、みんなに本格的にテスト勉強へ意識を向けてもらいたいという意味もあります。

さて、今回はそのような中で、理科が苦手な中2の男子生徒についてです。今回は理科の学力の底上げをしたいので、理科を中心に勉強していました。
30分経ち、1時間経ち……まだまだYくんは粘り強く勉強します……

1時間30分経ち、2時間経ち……ついに集中力が切れてきました。
ここで、疲労と集中度を見て、社会へと教科を変えます。もともとYくんは5教科の中で、社会が一番得意です。

社会に変えた途端、Yくんは息を吹き返しました。青息吐息だった様子も一変、ペン先は水を得た魚のごとく紙面を走っています。

ここには、得意教科がモチベーションを上げてくれるという法則が動いていますが、今回言いたいのはそこではなくて、Yくんの今回の起死回生はなぜ起きたのか? ということです。

Yくんは小学生のときに、暇なときは家にあった歴史マンガを読んでいたそうです。
「他に読みたい本もなく、まあ読めばそれなりにおもしろから」ということだったみたいです。
(Yくんの目に入るところに、歴史マンガを並べていた親御さんの企てもありそうです)

そこから数年経ち、中学2年生になったYくんの脳には、その歴史マンガの残像たちがしっかりとこびりついていました。そして、時を超えて、今のYくんの勉強を助けているというわけです。

つまり、なにが言いたいかというと、小学生のとき歴史マンガを読んでいたYくんは、まさかこの経験が中学生になった自分を助けてくれると思いながら読んではいないわけですが、結果的に今の自分を助けてくれているというわけです。

ということはどういうことか?
今、勉強していることも、将来のどこかの自分を助けてくれる可能性があるかもしれないということです。

それが人生にどのくらい関わってくるかは分かりません。
どの勉強がどうつながってくるかも定かではありません。

ただ、今の勉強が将来の自分を救ってくれる可能性は大いにあります。
特に、中学生のうちは教えられることは、どんどん吸収してほしいと思います。

勉強は将来の自分のためには、しないより、した方がいいんじゃない? というお話なのでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。