こんにちは。伊勢原教室の清水です。

中学校では、1学期期末テストの結果が返却され始めました。今回は、中間テストより文章問題が増え、思考力、読解力を問う問題が多くなりました。。
(数学において、4割近くが文章題での出題という学校もありました)

今後、文章の読解力、記述力、文章問題の解答力が得点を大きく左右する要因となりそうですので、文章が苦手な生徒さんには、早めに対応できるように指導していきたいです。

そこで、今回は中学2年生の数学を例にとります。

単元は連立方程式の利用で、道のり、速さ、時間を使って、解答を導いていくという、数学が苦手な生徒さんには、文章を読むのも嫌だという問題です。

[問題]Aさんは家から図書館を通って、1700mはなれた駅へ向かった。図書館までは分速60mで歩き、図書館からは分速160mで走ったところ、駅まで20分かかった。家から図書館までの道のりと、図書館から駅までの道のりをそれぞれ求めなさい。

非常に淡泊な文章です。図書館から走ったのは問題をややこしくするためとしか思えませんが、とにかくこういう問題を解いていかなければなりません。

ここで効果的なのが、ビジュアル化して考える方法です。
数学の文章題でいうと、文章から情報を読み取って、式を立てられるかが勝負です。

ここでは最後の文を読むと、「家から図書館までの道のり」と「図書館から駅までの道のり」が問われていることが分かります。(「家から図書館までの道のり」をx、「図書館から駅までの道のり」をyと置きなさいということです)

これをポイントに、与えられた情報をビジュアル化していきます。

(中学2年生の女子生徒のFさんのノートを拝借しました)

こうすると、距離を二つ合わせたのが、x + y で、合せて1700mなんだな。
xを分速60mで進んで、yを分速160mで進んだんだな、そうすると道のり÷速さが時間だから、それをそれぞれ合わせて20分なんだな、ということが分かります。

文章題だけ読んで解くのに比べて、道のり問題が苦手でも、式が立てやすくなっているのが分かると思います。
このように文章題をビジュアル化すると、使う情報が分かりやすくなります。
また、情報が読み取りやすくなる上、情報が正確に読み取れているかが、図に表すことで視覚的に確認できます。

めんどうくさがらずに図式にしながら考えると、そのうち文章題の問題パターンを知り、式の立て方にもなれてくるでしょう。

文章題が苦手な生徒さんは、ぜひ図式化できるか試しながら問題を解いていってほしいと思います。

今回は数学の文章題でしたが、今後、他教科の文章問題についても触れていきたいと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。