こんにちは。伊勢原教室の清水です。

昨日は平塚市の大住中学校を対象にした期末テスト対策を行いました。今週の土曜日も行いますので、平塚市の中学校の皆さんは、ぜひご参加ください。

さて、日々、指導している中で、文章題や思考力を要する問題になると、生徒さんの手が止まってしまうという場面にちらほら出くわします。
そういう生徒さんには、文章題のポイントを教えることはあれど、その問題の正答へとつながるヒントの類は出さないで、自分の力で考えさせるようにします。

ひとつは解説されると分かっていれば、解かずに解説を待ってしまう態度が身についてしまう可能性があるためです。ですので、あえて解説はせず一定時間考えてもらいます。

そしてもうひとつには、分からない問題を考える過程に意味があるからです。

単元が決まっているワークは、基本、その単元内に習った知識を使って、解くことができます。
ですので、そこを手がかりとして、なんとか頭を働かせて解いてみる、分からなくても、とにかく書いてみる、分からないなりに、さまざまな角度から考えてみる、そういったことが大切です。
出来そうもないように見える問題にも、手を動かして、チャレンジする、そのことが大切なのです。

その体験を積み重ねることで思考のレベルはぐんっとアップします。
それが、正攻法とは違ったアプローチであったとしても、解けるように考えてみることは、思考力を間違いなく鍛えます。

解けない問題にこそ、学力向上の機会があります。
それを解けるにしろ、解けないにしろ、自分が考えた過程にこそ、思考力アップのチャンスがあるのです。
勉強は、ただやれば良いというものでもなく、正解することがすべてでもありません。

生徒の皆さんには、できないと思われる問題でも一つひとつ粘り強く考えて、自分なりに解答を導き出せる学力を身につけていってほしいと思います。

それでは、お読みいただき、ありがとうございました。