こんにちは。伊勢原教室の清水です。

9月より中3生の入試特訓が始まりました。土曜日に行う中3生だけの入試対策授業で、これが始まると、ここから入試までは待ったなし、一直線に駆け抜けるんだ! という気持ちになります。
入試本番まで受験生の気持ちを盛り上げていけるように、良い授業を行っていきたいと思います。

さて、そんな入試特訓でのことですが、先日、生徒さんと「中学生は学ぶ内容が多すぎる」という話になりました。

まず、高校入試は英語、数学、国語、理科、社会と5教科ある上、中1で習う単元、中2で習う単元、中3で習う単元と、かなりの量を学ばされます。特に、理科と社会は、その中でも物理・生物・地学・化学、世界地理・日本地理・前近代・近代の歴史・現代社会など、列挙するだけで目が回りそうです。しかも、1学期ごとに通知表で、しっかり学べているかを確認されながらであるので、かなりハードな学習と言えるでしょう。

その話題が出たときに、一つのエピソードが頭に浮かんだので、それを生徒さんたちに話しました。

それはコネクティング ザ ドッツという考え方です。

コネクティング ザ ドッツとは、アップル創業者、スティーブ・ジョブズが、スタンフォード大学の卒業式スピーチで、卒業生に贈ることばとして話したものです。

簡単に説明すると、コネクティング ザ ドッツとは今、役に立つか立たないか分からないことも、将来の自分から見たら、なんらかのかたちで点と点となってつながっているという意味です。

興味のないことや、無駄だと思うことも学んでみよう、それが点と点になって、将来の素晴らしい自分をつくるのだから、ということなのです。

スティーブ・ジョブズは学生時代に潜り込で受けたカリグラフィーの授業が、後年のApple事業の成功へとつながりました(パソコンに「フォント」という概念を持ち込み、Macと他社製品とを分けるブランド戦略につながったのです)。特に将来に生かそうと思って受けていた授業ではなかったのですが、結果として未来のスティーブ・ジョブズの、あの素晴らしい個性をかたちづくっていたのです。

中学生は学ぶ内容が多すぎるという話から、この話を思い浮かべたのは、やはりどの勉強かどこに生きてくるかは分からないから、中学生のうちはなんでもやってみようよ、と思ったからでした。中学生のみなさんは、今の勉強はキツいかもしれませんが、将来の自分にどうつながっていくかは分かりません。ですので、多くの知識を吸収しようと、歯を食いしばって、意欲的にがんばってほしいと思います。

お読みいただき、ありがとうございました。

https://news.stanford.edu/news/2005/june15/jobs-061505.html