こんにちは。
厚木林教室の城宝です。
本日はエゴグラムについて、お話しいたします。
まずエゴグラムについて簡単にご紹介します。
エゴグラムとは
人の心と行動を快適にする人間心理学を「交流分析」といいます。
この「交流分析」の理論では、
私たちの自我は、
P(両親:CP=父性・NP=母性)、
A(大人=客観性)、
C(子ども:FC=自由な子ども・AC=適応的な子ども)
の領域で構成されています。
その3つの領域の中で、
人それぞれ強く出てくるところと弱く出てくるところがあり、
この3つの領域の強弱で現実に対する受け止め方や行動が違ってくるのです。
たとえば、CPはが強い場合。
善悪の判断がしっかり出来るという反面、
人に厳しく怖い人間のように見られてしまうこともあります。
逆にCPが非常に低いと、相手を甘やかしたり、無責任な行動をとりやすい傾向があります。
この考えは、本来、自分を知るフレームなのですが、
相手を知るためのフレームとして活用します。
生徒の行動や言動をから、相手の自我状態の特徴をつかみます。
たとえば、
この生徒は、元気で明るく屈託がないから、FCが高いかな・・・という風に、解釈をします。
そして、
そういった生徒には、ワクワクするような話をするのです。
勉強に少しやる気が出てないと感じた時に、
「○○高校に入ったら、○○部も強いし、行事も盛んだから、忙しいかもしれないけど、
○○くんにとっては、きっと楽しい高校生活になると思うな。
頑張って勉強してその高校に入れたら、努力して入った分、さらに充実した学校生活が送れると思うから、
いま、後悔しないように頑張ろうぜ。」
「数学の勉強が得意になったらプログラミングも得意になるんだよ。
プログラミングが出来るようになったら、○○くんが好きなゲームが自分で作れるようになるかもね。
自分がいいと思う、オリジナルのゲームとか将来作ってみたくない?」
など、
すると相手とのモチベーションが上がりやる気が上がってくるのです。
もちろん百発百中とはいきませんが、
やる気を引き出すためには、
生徒さんにどんな言葉がかけてあげればいいか、
こういったことを考える時のヒントになります。
私たちは、生徒さんを深く理解することが何よりも大切なことです。
そのために、生徒をただ漠然と見るのだけでなく、
様々な観点で生徒さんを理解しようと試みます。
今回紹介したエゴグラムも、生徒を理解する一つのフレームです。
ご自宅でも生かせるのではないかと思い紹介しましたが、
人間の心や行動に「公式」はありません。
生徒さん一人ひとりと向き合い、
どうすればやる気を引き出せるか。
明日から8月です。
生徒さんにとってより良い夏休みにするため
8月も全力で夏期講習を行っていきたいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。