こんにちは。フロンティア学院愛甲石田教室の城宝です。
今回のテーマは歴史年号の語呂合わせ。
近年の入試問題は、知識を暗記しておけば解答できる問題から、知識を活用して解答する問題いわゆる『知識活用型問題』が増えてきています。
ただし、知識をないがしろにしていいかというとそういうことではありません。
『知識』を活用するわけですから、知識がないと考える土台すら無いということになります。
つまり、『覚える』という作業は依然として、勉強の基本というわけです。
『覚える』『暗記する』という作業を行うときには『因果関係をとらえる』『原理を理解する』ことが大事なことです。
歴史でいうと、事件が起きた背景や語句の意味(例 朝鮮戦争がおこった背景や社会主義国家の仕組み)などを一緒に勉強すると記述問題などの難問にも対応できるようになってきます。
また、語句に意味づけがされると覚えやすくなります。
ただただ『覚える』作業を行うのではなく、質を高めていくことが学力アップの秘訣となるのです。
しかし、全部の事柄を因果関係や原理を考えながら覚えていくことは難しいと思います。
ものによってはひたすら暗記ということもあるでしょう。
そんな時に役に立つのが語呂合わせです。
語呂合わせは覚えやすい!
また、歴史年号を覚える意味があるのかということですが、答えはYESです。
確かに、歴史は大まかな歴史の流れをつかむことが出来れば、細かい年号を覚えていなくても解ける問題が多いということは事実ですが、
年号を覚えていたからこそ、簡単に解ける問題があるということも事実です。
(数学的に言うならば、年号を覚えることは問題を解くための必要条件ではないが十分条件になりえるということです。)
歴史年号を覚えていれば、ほかの生徒より有利に入試問題を解くことが出来るということです。
ですから、歴史年号を語呂合わせでサクッと覚えて、本番の入試で使える武器を増やしましょう。
それではいくつか、ご紹介しましょう。
538年 百済の仏にご参拝 (538) 仏教が日本に伝わる
渡来人が仏教を伝えました。その後、聖徳太子の時代の飛鳥文化に影響を与えています。
894年 白紙 (894) にもどす遣唐使 遣唐使の廃止
有名な語呂合わせで、菅原道真の進言によって遣唐使を廃止しました。その後の国風文化に影響を与えています。
1016年 遠いム (1016) カシの摂政、藤原道長 藤原道長が摂政に
平安時代は長いので藤原道長=平安時代だけでなく、何年くらい人かまで覚えておきましょう。
1167年 統一むな (1167) し平隆盛 平清盛が太政大臣に
平氏の代表的な人物平清盛は平安時代の末期の人物です。
1221年 人に不意 (1221) 打ち承久の乱 承久の乱
『~の乱』は多くて混乱する人も多いかと思います。承久の乱は鎌倉時代の事件です。
1392年 いざ国 (1392) まとめる南北朝 南北朝統一
1336年から始まった南北朝時代は、足利義満によって南北朝が統一されることを覚えておきましょう。
1549年 以後よく (1549) 広まるキリスト教 キリスト教の伝来
キリスト教は当初織田信長によって保護されますが、その後弾圧されていきます。
1716年 非難の色 (1716) 無い享保の改革 享保の改革
1787年 粋な花 (1787) 咲く寛政の改革 寛政の改革
1841年 人はよい (1841) よい天保の改革 天保の改革
江戸の三大改革です。誰がどの改革を行ったのかは、『今日はよし、完成を待つ、水鉄砲』という語呂合わせもあります。
今日(享保)はよし(徳川吉宗)、完成(寛政)を待つ(松平定信)、水(水野忠邦)鉄砲(天保)
いかがでしょうか。インターネットなどで調べると、たくさん出てくるので是非調べてみてください。
ただし、歴史の勉強は年号を覚えることだけでは高得点をとれないこと肝に銘じておきましょう。