こんにちは。伊勢原教室の清水です。
今週から8月が始まりました。夏休みは8月に入ってからはあっという間に過ぎてしまうので、生徒の皆さまには1日1日を大切に過ごしていただきたいと思います。
さて、本日ですが、中学2年の男子生徒と学校の夏課題の読書感想文の話になりました。
学校の夏課題で読書感想文が出ているが、どうしたら良いかという相談です。
まず課題図書が決まっていなかったので、
私は、ブレイディみかこ著「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」(新潮社刊)を読んでみるよう話してみました。
人種も貧富も異なるイギリスの中学校に通う男の子の日常を、母親の視点から綴った本です。
これを薦めたのは、人種や社会の多様性について考えるきっかけになり、さらにイギリスに住む同世代の主人公を通して、世界に対しての視野を拡げることができると思ったからです。
内容を話すと生徒は興味を持ってくれたようで、塾から帰ったら、すぐに買いに行くと言ってくれました。
本が決まれば、次は書き方です。これは以前にブログにも載せたこともあり(読書感想文を書くコツ)、この内容を使って説明していきました。
これも理解はしてくれたようです。
ここまでくれば、あとは読んで書くというだけです。
しかし、読書感想文の最大の壁は、この本を読むという行為と、自分の考えを記述するという行為にあります。(私はこの2つがあるからこそ、読書感想文という課題は優れていると思うのですが)
その生徒には
「この月、火、水で本を読んで、木曜日に意見交換をしよう」
と言いました。
少し短めの期限を設定したのは、まとまった時間の読書体験をしてほしかったのと、短期間で1冊の本を読み終えたという達成感を味わってほしかったからです。
そして、木曜日に意見交換をするという約束をすることで、そこまでには読まなければ、という期限設定もできます。
人間は他人を意識しなければ、馬力が出ないものです。
なので、しめ切りは、他人と決めることが大切です。
「先生と木曜日に意見交換をしよう」という案に、その生徒は「おもしろそうっすね」と言ってくれました。
その男子生徒と意見交換をするのが楽しみです。
大人にはない、子供の視点からの意見が聞けるとうれしいです。
それでは、お読みいただき、ありがとうございました。