こんにちは。伊勢原教室の清水です。

伊勢原市の中学校では早いところは、本日から中間テストがスタートしました。
今年度最初の大切なテストなので、中学生の皆さん、がんばってください。

さて、先週の土曜日は恒例の中間テスト対策が行われました。
中学1年生にとっては、初めての中間テストであり、初めてのテスト対策です。3時間という長丁場に、疲れた生徒さんもいたようですが、1年生も先輩方に負けじと最後までしっかり取り組んでくれました。

そんな中、真面目に勉強していた中1生の生徒さんが、終わり時間近くに、学校の先生から暗記しなさいと言われた理科の教科書のページを見ていたときのことです。
動物の分類がまとめられているページを、疲れた様子で見ています。そこには、子孫をどう残すかとか、両生類とは虫類では卵にどういう違いがあるかなど、動物の種類ごとの特徴が細かくまとまっています。
その子は暗記が苦手で、その上、動物の特徴には興味が湧かない様子でした。

「覚えられそう?」

私が声を掛けてみると、その子は仕方ない様子で、

「先生が大事って言っていたから、テストまでにはなんとか覚える。でもこれって、将来使わないよね?」

と答えました。

出ました。「将来使わない」は、生徒がやりたくないものをやるときに発せられるセリフの定番です。

このセリフを聞く度に「今現在、次のテストに向けて使ってるじゃん」とか「高校受験とか、近い将来では使うよ」とか答えたりしてましたが、何回もそういうことを聞いているうちに、でも遠い将来では確かに使わないかもなあという気持ちも少しあったり。
(現にほとんどの大人はセキツイ動物や無セキツイ動物についてなんて忘れていると思います……。)

であるとすれば、なぜ将来使わないかもしれない苦行を中高生にやらせるのかとなると(古文、漢文は常に議論の中心にいます、笑)、大人になったら苦手でもやらなければいけないことはあるから、それをマネジメントする練習をしておきなさいよ、ということなのかもしれません。
苦手との向き合い方、得意教科との勉強時間の配分の仕方、時間の捻出の仕方、克服しようと努力することから得る学びなど、日常生活でも出くわす問題の解決法を、苦手科目と向き合うことで育むことができると思うのです。

つまり、苦手なことに取り組むことで、社会に出るための実践的な力が養われているのです。
また、将来、役に立つかどうかは、やってみないと判断がつきかねます。
公立高校入試が5教科の何一つ欠けて行われないということは、苦手から逃げない経験を中学のうちにさせたいという方針もあるのではないでしょうか。

苦手を避けるのは簡単なので、生徒さんには成長の機会として投げ出さずに取り組んでほしいと思います。

今週は中間テストが続きますので、中学生の皆さんは、ぜひとも苦手教科もがんばってください!