こんにちは。フロンティア学院の城宝です。
いよいよ学校が再開されました。
それでも厚木林教室の近辺の学校では6月22日まで分散登校期間ということで、
生徒は1日おきの登校です。
『せっかく学校が始まったのに・・・』
と、やきもきしている保護者の方も多いのではないのでしょうか。
とはいえ、いきなり通常通り学校が再開するのも生徒からすれば酷なものです。
いろいろと配慮があってのことでしょうから、もうしばらく我慢といったところでしょう。
フロンティア学院では引き続き分散授業を行っておりますが、
生徒から学校の様子や予定などを聞くと気になることがあります。
小→中→高(公立)になるにつれて授業の始動が遅いのです。
小学校では学校再開の登校初日から授業を行っている学校もありました。
中学校でも今週から、遅くても来週から授業を始めていくようです。
一方、高校はというと、高校によっては今週の登校日が1日だけで、
来週から授業が始まるようですが、週2回しか登校日がない、
など、小・中学校と比べると少し遅い印象があります。
在籍する生徒数多いことや生徒の居住範囲が広いということもあってのことでしょうが、
特に受験生からすれば大きな不安をもっていることと思います。
文科省は、本年度の入試について、
・入試日程の後ろ倒し
・出題範囲の限定
・受験機会の確保
を検討しており、少しでも受験生の不安を解消していくとしています。
それでも新型コロナウィルスが大学入試(もしくは入試全般)に大きな影響を与えることは想像に難くありません。
それではどのような影響を及ぼすでしょうか。
旺文社教育情報センターは2020年5月7日、「コロナ不況で大学入試はどうなる?」をWebサイトに掲載しました。
新型コロナウィルスで経済不況が深刻化していく可能性は高いまっていく中、
景気低迷期には大学受験はどんな動向になるか、
そして本年度はどんな影響をもたらすのか、
この記事の内容をご紹介したいと思います。
リンク:旺文社教育情報センター
『コロナ不況で大学入試はどうなる? 』(20/5/7)
http://eic.obunsha.co.jp/resource/viewpoint-pdf/202005.pdf
景気低迷期の大学入試
景気低迷期の大学入試の動向について、
リーマンショック~東日本大震災後の景気低迷期の大学入試データを見ると
次のような傾向があるようです。
・現役生の大学志願率の低下
・受験大学の安全志向
・志望学部は『文低理高』『資格志向』
このようになる理由は、大きく2つ。
1つ目は家庭の経済状況によるもの。
予備校や塾に行けない、または入学後の学費の問題で、大学進学を断念する生徒や、浪人できない生徒がふえます。
2つ目は大学卒業後の進路。
就職を考え、手に職がつく専門学校や、理系学部・資格が取れる保育・教育学部などの人気が上がります。
今後の経済状況を考えると
同じような現象が起こることは十分にありうるでしょう。
本年度の入試
さらに本年度の大学入試は前述の状況と大きく異なる点があり、
それは大きく3つの点が挙げられるます。
①新入試
②2016年以降続く私立大学の定員厳格化
③学校休校による学習機会の減少
新入試は大学共通テストの英語民間試験活用や記述式解答問題の出題の延期などありましたが、
出題内容・出題形式・英語ReadingListeningの配点など変更があり、
生徒には負担の大きいものです。
また、2016年以降の各大学の私立大学の合格者の絞り込みの影響で、近年では強い安全志向でした。
さらに本年度は学校の授業が受けられなかった、模試・資格試験が延期なってしまったなど、
今まで以上に不安を抱える生徒は多くなるでしょう。
以上のような状況から点から、
本年度入試は『大学進学を断念』や『超安全志向』の生徒が増え、
また『総合型選抜(旧AO入試)』や『学校推薦型選抜(旧推薦入試)』の利用者も増えると
旺文社の教育情報センターは結論付けています。
以上が記事の概略です。
詳しいデータなど興味がある方はリンク先の記事をご覧なってください。
最後に
先行きはあまり芳しくないようですが、
どんな状況になっても良いようにしっかり準備をすることが大切です。
そして、強い気持ちを持つこと。
不安の大きい大学入試となりますが、
先が見えない中で困難に打ち勝とうとする気持ちこそが
これからの時代で大事なのではないかと思います。
こういったことを生徒に伝えて続けて、
少しでも生徒の意識や行動が変わるよう
これからも指導を続けてまいりたいと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。