皆さんこんにちは本厚木教室の横山です。
本日は今年の4月から変更になる中学生の学習指導要領について、評価方法の観点が変わるという点について書こうと思います。
評価方法の観点が変わるということは内申の評価方法が変わるということです。
▷評価というは何か
まず第一に学校の成績の中でも入試において対象になるのは、テストの点数ではなく、内申点だということを理解しておくことが重要です。
テストの点数はあくまでも内申を決定するための観点の一つであるという点(比重は高いですが)は今後も変わりません。
目安としては、その教科の観点別評価の平均が90%以上の達成率で5、80%以上で4、45%以上で3くらいで考えておいてください。
極端な例でいうと、定期テストで100点でも、その他の観点が低ければ、3がつくこともありますし、70点くらいでも4になることはあります。
▷評価の観点がどうかわるのか
それでは、評価観点はどのように変わるのでしょうか。新旧を比較してみるます。
これまでの指導要領では主に以下の4つの観点で評価を付けていました。
「知識・理解」 「技能」 「思考・判断・表現」 「関心・意欲・態度」
新指導要領では主に以下の3つの観点での評価になります。
「知識・技能」 「思考・判断・表現」 「主体的に学習に取り組む態度」
これだけ見ると大きな変化に見えないかもしれませんが、内容を調べると実はかなり評価の付け方が変わる可能性があります。
いうまでもなく、ペーパーテストが大きな割合を占めるのという点は変わらないのですが、一見変わっていないように見える「思考・判断・表現」の部分の比重が大きくなりそうです。どういうことかというと、各教科における発表やレポートといった課題の内容と質が重要になってくるようです。
テストのように直前に公式暗記をして、答えをそろえて、テストをしのぐというやり方では、いかにテストの点数が高くても、内申は上がりにくくなるかもしれません。
また、「主体的に学習に取り組む態度」という点でも、その教科をどれだけ日常の生活に取り込んで考えることができるかといったような、自発性や主体性が求められてくるようです。これまでは、授業中の発言や挙手の回数、ノートの取り方などでの評価だったのですが、「本人がいかに試行錯誤して取り組んでいるか」という観点を見ていくようです。つまり形を整えるのではなく、どのように身につけようとしているのかという点でみられるということだと思います。
▷生徒の内申を上げるにはどうすればよいか
テストの点数を上げるというのは変わらず重要ですが、そのテストもより深い思考力を求める内容に変わってくる可能性が高いです。
もちろん、それぞれの学習内容を習得していくためには、ある程度量をこなすことも重要になってきます。人間は忘れてしまう生き物なので、理解するだけでは身につかないからです。何度も反復練習をしておく必要があります。
その上で、生徒と個々の「対話」が重要になってく来るのだと思います。なぜなのかを突き詰めていくような態度を形成していくためには、それについて、話をすることと、話をさせることが効果的です。そして、生徒自身がより自発的に、主体的に取り組めるように導く指導をしていかなければならないと思います。
私たち自身、今後も、生徒のより深い学びのために、それぞれの学習についての理解を深めるような話をより多く提供できるように努力していかなければならないと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
フロンティア学院 本厚木教室 横山