皆さんこんにちは。フロンティア学院本厚木教室の横山です。
先日、生徒が前向きになっていく、まさにその瞬間に出会いました。
数学の平方根を教えていた時のことです。
その生徒は数学嫌いの典型で、無意識に落書きを始めてしまうような子でした。
その時は、初めて平方根√ に触れる初回の授業だったので、まず用語の意味の説明から始め、
ひとしきり生徒の様子を見ながら説明し、確認のための質問をしました。
正直なところ、これまでなら「わかんない」と返ってくるかもなと思っていたのですが、
なんと間髪入れずに正答を返してくれました。
その時本人が、「同じものをかけ算してできるやつ探せばいいんでしょ。先生忘れたらごめんだけど、これは大丈夫そう」
と言ってくれました。
この言葉は導いたのでもなく、まして強制的に言わせて練習させたわけでもありません。本人が自らどういうことかを考えて、自分の中で整理して発言した言葉でした。
聞き流して、テキストに載っているやり方の真似をして終わりではなく、こういうことかなと自分なりの理由付けをして理解しようとしたのです。
それ以降この平方根の単元で彼はずっと、自分の考えやイメージを先生に話して確認してくれるようになりました。
実はこの変化について、本人も自覚があるようで、後日改めて、最近数学よく頑張っているね。平方根のところ得意にできそうだねといったところ、「春休みに長い時間授業があったから、今集中力が持つんだ。そしたらボーとしなくなって、なんかわかる」と言っていました。
春期講習や夏期講習は集中的に学習に取り組めるチャンスです。それは物量もさることながら、集中力や持続力を高めるのもその目的の一つです。今回彼はそれを十分に受け止めて、価値のあるものにしてくれました。
子供の成長は階段状です。今回まさにそのステップを目の当たりにさせてもらうことができたと思っています。
お読みいただきありがとうございました。
フロンティア学院 本厚木教室 横山